2015年04月01日

「楽しくやってるよ〜」という当事者からの電話に

久しぶりに遠方で一人暮らしをしている当事者から電話があった。
何か伝えたい事があったのかなかったのかは不明。
でも、様子伺いの電話としては互いの近況を報告し合った。

私「最近どうよ?」
Kさん「楽しくやってるよ〜」

「一人暮らしを楽しんでいるなら何より」と言ってしまえばそれだけの事。

でも、
Kさんが一人暮らしを始めた頃は、
「自立生活、頑張ってるって、言って〜」と、懸命に一人暮らしをしている事を励まして欲しいという要望だった。
その度に「自立生活は頑張るもんではないよ」「頑張るのは介助者の方だよね」とKさんの要望をどこかずらす形で応えていた私。

今回も、「頑張ってるって言って〜」という言葉はある。
でもそれは、今取り組んでいる事柄についての話で、「自立生活」自体の話ではない。
なので、「それは凄いね〜。がんばってなぁ〜」と素直に応えた。

カラオケに行ったり、仕事に行ったり、買い物に行ったり。

それを楽しそうに語るKさん。

たぶん、日常は楽しい事ばかりではないだろうし、
今日はたまたま気分が良かっただけかもしれない。

「自立生活をしている」事がまだまだ障害当事者に対する話題になってしまう。
たぶん、障害当事者にとって「一人暮らし」は私たちが思う以上に過酷な状況かもしれない。

でも、
そこを知りつつ「頑張る」Kさんを励ますというを私はできない。

なぜなら、その苛酷さを押し付けているのは私たちだと思うから。

なので、
「楽しくやってるよ〜」と言われた時、本当にうれしく思った。
たぶん介助者も含めこの間いろんな事をともに経験していたのだろうと想像する。
その経験の積み重ねの表現が
「楽しくやってるよ〜」だと思う。

遠方故に、日常の関わりはまったくない。
でも、歳を重ねるごとに「自立生活」ではなく、
「自らのくらし」を伝えてくるKさんの存在をとてもうれしく想った。
posted by 岩ちゃん at 14:34| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする