2011年01月25日

自立生活にまず必要なもの

「自立生活にまず必要なもの」と言う質問の前提としては、
とにかく本人が親元を出ると言うところからみての話です。

それで、まず必要なものは、
なんと言っても「人」ですね。

当事者の回りに人さえいれば何とかなる。
逆に想いや理念を固めても人がいなければ何も始まらない。

又、24時間何らかの介助を必要とする人にとっては、一人二人いれば良いと言うことでもなく、とにかく毎日24時間何らかの形で当事者の暮らしに関わってくれる人が必要だと思います。

重度身体当事者が居宅介護事業所を自ら始めると言うのも、人をいかに確保するかと言うことだからだと思います。

昔、国立のかたつむりで専従をしていた時、施設から出ようとする人は、兎にも角にも介助者探しから始めていました。
その人が死なない程度の介助は、他の当事者の指示でやっていましたが、まずは当事者自身で人を確保するためのビラ配りや手当たり次第のヒッチハイクならぬヒッチ介護で日々の介助の担い手捜しに日々費やしていました。
自らの暮らしらしい暮らしができるようになるには、一定程度の提起に入る介助者と時々入ってくれる介助者とスポットで入る介助者と最後の綱的介助者を確保したぐらいから初めて自らの暮らしをいろいろ生み出せるようになっていったかと思います。

知的の当事者も同様に、ひたすら支援を担う人が必要だと思います。

ただ、重度になればなるほど、自らがビラを配り人集めに奔走すると言う事は難しく幼い頃から築いてきた関係が多ければ多いほど、その人が自立生活を始める時はとてもやりやすいように思いました。

しかし、「良い支援?」の中でも書きましたが、関係性だけでは非常に危うい介助者体制。
新たな人を見つけるために様々な人間関係をつなげて見つけてきても限界がある。
そんな中で、制度の活用や事業所作り、事業としての派遣を生み出してきました。

それらは、すべていかに人を確保するかと言う点に尽きると思います。

今日の午前中スタッフのYさんとあれこれ打ち合わせした際、
当事者の自立を一番に願っているであろう彼は、「単に自立生活をすればよいのではなく、様々な状況を本人とともに生み出し1週間1ヶ月の体制を作る必要がある」と言いました。

確かにそうです。

人がいたからと言って何も本当に本人の生活かと言えば、決してそうではないと思います。

しかし、想いを描いても実際に、親元をでた際日々の支援を担うのは人だし、不十分さはあってもとにかく人を確保し生活を始めていく。
その上で、今想い描いている事柄の一つ一つを暮らしの中で暮らしを維持する中で本人と一緒に考え選び実現していく事なんだろうと言う話をしました。

と言うことで、

今、ひたすら人を求めています。

既に当事者と関わりのある事業所の皆さんには、具体的に自立生活を確保するまでの期間支援の練習と思って赤字覚悟の派遣をある程度になってもらうための下話が進んでいます。

でも、事業所も霞で運営できる訳ではありません。

なので、ボランティアさんとか安い時給でも得がたい支援の体験を得たいと思うヘルパーさんなど、
ぜひぜひたこの木までお声をかけて下さい。

一緒に当事者の自立生活を実現して行きましょう!!

関わってみたい方・関心のある方は↓

メイル:たこの木@s7.dion.ne.jp までお願いします!!
     ↑
    takonoki
posted by 岩ちゃん at 19:05| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 自立生活企画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月20日

まずは事業として成り立たなくてもいいんじゃない?

今日はたこの木通信発行作業の日。
これから自立生活を目指す当事者もヘルパーさんと一緒に手伝いに来てくれた。
当然、本人を交えて自立生活に向けた話。

彼に今日ついたヘルパーさんはこの間月1回のガイヘルをヘルプを定期的に事業所の代表の方。
当然、今後の展開についての話になった。

まずとにかく作らなければならないのは介助体制。
なので、「そちらは現状の中でどれぐらいの枠を担ってもらえるだろうか?」と言う話しになった。
とても意識的に関わっている方なので、実際の人の手配の課題として懸命に考えてくれている。

でも、一事業所として事業として成り立たなければその懸命さもむげになるので、いろいろ金額面での折り合いについても話しをした。

「日中はこれぐらいで、泊り介助はこれぐらいを想定しているんですが・・・」と言うその金額は、決して事業としては成り立たない。
ヘルパーさんに介助料を払ってしまえばすべてなくなる額、交通費さえ出せないかもしれないと言う額。

それは、決してその金額でよいと言うわけではない。
これから本人が自立生活を獲得していくまでの期間、多少の赤字も引き受けてもらいつつと言う無理なお願い。

でも、実は無理なお願いでもないのではないかと言う了解がある。

今の今は、赤字必死な状態なのだが、
彼が自立生活を始めれば、相当の居宅介護の支給量が出るだろう。
又、ケアホームを選択したとしても、ガイヘルを担う場合、現時点で彼の日常のやり取りをする事は、今後ガイヘルを担う時、彼が持つ関係性や経験や日々のガイヘル以外の場面を知ることになり、ガイヘル派遣そのものが有意義なものになっていく。
又、彼が集う場にヘルパーとしてどうこうする事でいろんな関係が生まれる。
それらは、単に今自立生活をしようとしている彼だけの者ではなく、他の利用者の今後につながる様々な可能性を事業所として得ていく機会になる。

そんな経験をできる機会は、全国の事業所を見渡してもほとんどない。
自分たちだけで始めようとしてもそのハードルは高く、まずはできるところから取り組めると言う機会も又おいしい。

そんな、私の勝手な論法(?)を真剣に聞いてくれる事業所の代表。
この間月1回の派遣でしたが、様々なトラブルや課題が生まれる中で他の事業所と会議を持ち、本人とガイヘル以外の場でやり取りしたりする中で、様々な事業所や団体・個人とのつながりがいかに大切かと言うことを実感されていたようです。

「事業としては今の段階ではまったくの赤。でも、短期入所はもっと赤。それでも事業所としては短期入所を行うことで、グループホームやガイヘルと言ったその先の当事者支援につながるし、当事者支援の入口として短期入所はたとえ赤でも大切な事業と常々思っていた」と言う。

「ならば、その先の一つに知的当事者の一人暮らしがあっても良いですよね。他の事業所と支援をシェアするのって良いですよね!」と言えば「うんうん!!」とうなづいてくれる。

とってもありがたいし、私自身もその事業所がこれまで展開してきた事柄からいっぱい学びたいと思っている。

「知的当事者の自立生活支援とは?」と言う問いは、当事者自身に「なぜ自立生活をするの?」と聞くに等しく、あれこれ考えていても何も始まらないけど、やってみて実感を得たり出てくる課題の一つ一つを解決し先へとつなげていけば、その答えが見えてくるように思います。

そして何よりも、
当事者に対して「なぜ自立生活をするの?」とは聞かないのと同様に、「知的当事者の自立生活支援とは?」と言う問いから始まるのではなく、「自立生活を始めるんだから、何から始めるか?」「言われたらやるしかない」と言うところから実際支援を始めて考えていけばと思っています。

とは言うものの、
担ってくれる人がいなければ、当事者と共倒れにもなってしまいます。

なので、ヘルパーとして・事業所として・ボランティアとして、又、定期的・不定期で・思いついた時など、どのような関わり方でも結構です。
ぜひ、これから自立生活を始めようとする当事者、それを支援していこうとする面々をぜひともに担っていただける方は、たこの木クラブまでご連絡下さい!!
posted by 岩ちゃん at 19:25| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 自立生活企画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月19日

「なぜ自立生活をするか?」は聞かない

昨年からいろいろと自立生活を巡りやり取りしてきた当事者の自立生活支援がいよいよ始まる。
詳細は明日発行のたこの木通信279号に載せようと現在原稿を書いています。

その彼が、今日たこの木のすいいち企画にやってきた。
ひとしきり話した後、私は昨日居住地の障がい福祉課行って話したを彼に報告をした。

ところが、自立とか一人暮らしとかGHとか交渉とかヘルパー派遣とか話しているうちにドンドン下を向き始めた彼。

見るからにそんな話は聞きたくない風。

「あなたのためだから」と言うCMみたいに「はぁ〜?」と言う顔ではなく、ムッとした顔。

「本当に自立生活がしたいの?」と言いたくなる空気。

でも、先週の会議では「やるよ!やるよ!」と意気揚々だった彼。

「じゃぁ〜どっちなんだよ!」とも言いたくなる空気。

重度身体当事者から始まった自立生活運動。そこでは、明確な本人の意思に基づき支援者は当事者の求めに応じ活動してきた。
その歴史を踏まえつつ彼とやり取りした時、その意思が明確でない彼。

彼は自立生活に対して明確に意思を発していないのか?いるのか?

そんなところからやり取りしていては、重度知的当事者の自立生活は実現しない。

逆に、施設に入所する時本人の意思を確認したか?作業所や生活介護や一般就労(特例子会社)を自らの意思で選んだ言える当事者が何人いるだろうか?

なのに、数少ない「一人暮らしやGHでの暮らし」に対しては意思を求めるのは何とも不思議な感じ。

私自身を振り返ると、決して計画的にここまでやってきたわけではない。
結婚にしても子育てにしても、これからおとずれる老後についても、実はなりゆきだったりする。
または、その折々の関係の中で今に至った。

ならば、彼がたとえ明確な意思を発しなくても自立生活に向けた取り組みは始めるものだと思う。

なぜなら、彼の周りには一人暮らしをする人やGHで暮らす人たちがいるから。
介助者とともにいろんな事を経験してきたから。
自分の学校時代の友達と同じ道をいろいろ歩んできたから。
それだけで充分だと思う。

でも、本人の意思を抜きにしてはならないと思う。
しかし、それはその先を作ったところでわかることであり、将来と言う具体的に見えないものに対し判断を求めてもその回答に周囲は何とも反応できない。

なので、「自立生活がしたいの?」と言う問いが問いとして成立し、その問いに対して明確な答えを出すために、
「自立生活を始めて、一生かかってその答えを出すんだろう」と言うならどうだろうか?

(世の中は、回答がないから始められないと言うけれど・・・)
posted by 岩ちゃん at 16:52| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 自立生活企画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月25日

自立生活に関する電話が3件

S区の支援者から
「今度うちで一人暮らしのやり取りをするようになった」と電話があった。
続いて、H市のお母さんから「うちの子もいよいよ自立生活に向けて取り組みを始める」と電話があった。
又、K市の支援者から
「今自立生活している知的当事者がいて介護要求について多摩市ではどのような取り組みを行っているか?」と言う問合せもあった。

 重度身体当事者の自立生活は、その長年の運動の結果東京ではさほどめずらしくなくなってきたが(と言っても全体からすれば少数ですが)、知的当事者の自立生活と言うとさらに限られている。

 特に、重度知的当事者となれば尚の事で、全国レベルにおいても、どこで誰がどのような生活を営んでいるかがわかってしまう程度の数しかいない。

 でも、まったくあきらめるものではなく、ほんの少しずつかもしれないが、「これから始めます!!」と言う声がでてきた事に一人喜んでいる!!


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2008年08月25日

複数事業所と契約すると

 一人暮らしをしている重度知的障がい当事者は、居宅介護や移動支援を使い日々の暮らしの支援を受けている。
 たこの木では、これらの支援を複数事業所と契約して暮らしを成り立たせようとしている。

 今日、新たに契約した事業所とこれまで契約していた事業所のコーディネーターが集まり、今月から新たに加わった事業所とどのようにサービス量を振り分けるかの相談を行った。

 本来なら、それぞれがどこの時間のどのような内容で担うかを確認し、それに対応するサービス量の調整を行えば良い。

 ところが、自立生活を営む知的当事者の場合、まず、支給されている時間数が圧倒的に不足しているので、事業所は不足する支給量を事業所が持ち出ししなければならない。
 その持ち出し分をいかに振り分けるかが大きな問題となる。

 さらに、居宅介護には身体介護と家事援助があり単価が大幅に違う。さらに、移動支援も含めてそれぞれ異なる単価を持って、どのように振り分けるかと言う事が問題となってくる。
 そもそも、身体介護・家事援助・移動支援はそれぞれにその内容が定められているのだが、知的当事者の場合、どこからどこまでが身体介護で家事支援であるか実際の生活上区別できない。
 重度身体の人の場合には、重度訪問介護(以前は日常生活支援と言っていた)と言う枠があり、介助の内容によって当事者に対する支援が振り分けられる事はない。よって、複数事業所であっても単純に時間配分で振り分ければ良い。しかし、知的当事者の場合には、重度訪問介護が使えず、実際には事業所の持ち出し分もある中、サービスの内容と言うよりも実質請求する金額をどのように分けるかになってくる。

 さらに、それぞれ級地加算が違っていたり、ヘルパーに対する支払いの算出方法が違っていたりと、事業所の事情も実はある。

 それら全部をひっくるめて、双方が担った分に応じた請求量・請求内容(並びに持ち出し量)を決めなければならない。
 これが結構大変な作業。そもそも私自身は数字に弱いのでなおのこと。

 何故、こんな面倒なことまでしなければならないのか?当事者自身は今、絶好調であえて複数事業所と契約する必要もないように思う。

 しかし、もし一社だけで担っていたら、その事業所が閉鎖するとか、当事者が調子を崩しその事で「派遣ができない」と言われるとか、今日どこも人手不足で担っている時間を派遣できないとか。
 そんな事があった場合に、当事者自らが新たな事業所を捜すと言う事もできないし、たこの木のような支援団体が捜すにしても、これまで担っていたヘルパーを全員交代すると言うことなどは、当事者の暮らしに大きな影響を与えてします。

 そんなことを考えると、非常に面倒なことでも普段から複数事業所からの派遣を受けられる状況を作る必要がある。

 ただ、この面倒な状況の根本は、今の制度設計そのものにある。
・同じく24時間の支援が必要なのに重度訪問介護が使えない。
・サービス内容によって単価設定が違う。
・必要とする支援量が保障されていない。
・当事者の暮らしに則した相談支援の枠組みがない等

 そもそもが、知的当事者が自立生活を営むと言う設定がまったくされていない中で、私たちは制度にあわせて支援を作り上げなければならない今日の状況がたくさんある事が問題だと思う。

 そうは言っても、当事者の自立生活の支援を止めることはできない。
 各事業所さんたちには申し訳ないが、ぜひお付き合いいただき、願わくば「面倒なことを言うたこの木」ではなく、真に当事者支援を担う事業所として行政に対し一緒に現状の制度を変えていく提案を担って欲しい。


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2008年08月20日

多摩市障がい者生活実態調査に取り掛かってみる

今朝、自立生活を営む当事者のお宅に介助には行った際、多摩市より届いた障がい者生活実態調査のアンケートに回答してみる。

設問1
1.あなたが一人で記入(支援者との相談含む)
2.あなたに聞いて家族や支援者などが代筆
.あなたの意向を考えながら家族や支援者などが記入
4.その他

 その当事者が一人で記入できないし、代筆と言う事でもない、支援者である私が彼の意向を最大限考えて後に続く設問に応えていく。

 しかし、当事者でなくても応えにくい設問が次から次へと出てくる。

 人の生活を○か×・1〜5の中で選らぶと言うのは、なんとも腑に落ちない。
 ○でもなければ×でもないことはあるし、どちらかと言えば○、でも状況により×と言うこともある。 
 1〜5と言う選択肢があれば、1は40%・2は10%・3は20%・4は5%・5は25%と言う風に回答したいけど、結局40%の1番に○。

 でも、その回答を集計する際には、「100%1番」と言う人も「40%1番」と言う人も1カウント。

 そもそも、人の生活をそんな風に応えられないし、そもそも、他人の意向を私が回答すると言うのもなんだか変。

 でも、レアなケースが多いたこの木にあっては、とにかく回答することでいろいろ行政に認知してもらいたいと思って回答してみるが…
 
 
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2008年08月12日

イベントに誘っても来ない訳

 今朝自立生活をしている知的当事者のお宅に行った。本人は言葉を使わないため、介助者ノートを見てこの間の様子を知る。
 先日の日曜日にたこの木主催のドラムサークルがあって、その前の水曜日に本人は参加すると言っていたので、その様子を知ろうと介助者ノートをめくった。
 ところが、そこに書かれてあることは普段と変わらぬ事柄のみ。
 昼前に介助者が来て、昼食を食べて、お出かけする。そして帰ってからは夕食に風呂。
 いつもと変わらぬ内容に「ドラムサークルには行かなかったの?」と尋ねると、「うっ〜!」の一言。
・行きたくなかったのか?
・行く気はあったけど、介助者がそれを知らずにいけなかったのか?
・ドラムサークルに関心はあったけど、それ以上の提案を介助者がしたのでそちらを選んだのか?
・それともそれとも…

介助者ノートを見ても、本人に聞いてみてもその訳はわからない。
 私としては、結構彼はドラムサークルははまりそうに想っているのだが…
 そもそもその見方が偏見かもしれないが…

 彼は今日から職場が夏休み。
さしたる予定もないので、この後12時ごろに介助者が来て日中一緒に過ごす。
 今日は仕事がないと言う事で、どこか暇そうな顔つきだが…

 …が多い分、彼が何を考えているかが分からない。
「たこの木は、休みなくやっているから、良かったらどうぞ遊びに来てね」と言えば、「うっ!」と返事をする。
 が、自らがやってくることはない。介助者が来たらくるのかな?
 それとも、単なる社交儀礼としての返事?

 当事者が何を考えているかがわからない今朝の出来事でした。


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2008年07月29日

お得感の提供を!

 自閉症の人は「こだわりがあって、それを止めようと思ってもかえって恐怖感にさいなまれ収拾がつかない状態になる」等と耳にする。
 確かに、たこの木周辺にも一人一人のこだわりの中身や強弱の違いはあるけど、そのような人がたくさんいる。

 昨日のMさんなんかもその一人で、彼が介助者と一緒に歩かないと言うのも、介助者と一緒に歩くと自らのこだわりを否定されたり、否定されている感覚が辛くて、自分の視野から介助者を排除することで自らの安定をはかっている節を感じている。

 「止められないこだわりなのだから、こだわる品を本人の目の前から排除することも必要」と言う話も耳にする。
 確かにそれも一理あるように思う。
しかし、地域の中で自立生活をする当事者の皆さんを支援していると、排除しようにも排除できない場面がたくさんある。

 なので、結局は「どうしたら止められるか?」と言う思考回路にはまってしまう。

 再度昨日のMさんの様子を振り返ってみる。「彼は何故私と一緒に歩けたのか?」

 明らかな理由はわからないが、その一つに私についてくれば得をすると言う感覚を得たからではないだろうか?と思う。

 すなわち、昨日はベルトが切れてズボンがズルズル状態。彼はベルトが買いたくても一人で買えない。
 そんな時「そういえばあいつとはいつも買い物に行っている」「今日も買い物に行くよと言われた」「あいつの後をついて行くと新しいベルトが手に入るのではないか」等と思ったかもしれない。
 普段なら、自分のこだわりがあって真っ直ぐお店に向かう事ができないMさん。
 でも、よっぽど困っていたのかもしれない。自分のこだわりにこだわっていたらいつまでもベルトが買えないと思ったかもしれない。

 Nさんの場合。日々の仕事はほとんどやる気なしで、周囲の人たちを困らせる場面があるらしい。しかし、彼は毎月の通信作業に朝早くから来て、人並み以上に作業を手伝ってくれる。
 彼にしてみれば、作業の後のお茶会を楽しみにしていて、早く終えれば早く行けると言う事が長年の関わりの中で判ってきたからだと思う。
 Nさんにとってのお得感は、「作業を手伝えばお茶が飲める」と言うこと。
 日々の仕事についても、給料をもらえるのだが、彼にとってお金と言う抽象的なものには「お茶」と同様のお得を感じていないから、「仕事をしてお金を得た」と言うお得感を得る事ができないため取り組み方の違いが現れるのかもしれない。

 Rさんの場合、日々やってくるヘルパーそれぞれに対応が違うらしい。
 私が介助に入れば、食事作りの一切を私に委ねる。しかし、他のヘルパーの中には「親子丼」のオーダーしかせず、他の物を私と同様に作っても食べてくれなかったりする。
 しかし、他のヘルパーが休日に入るとすぐさま都心に遊びに出かけたり、ラーメン店を食べ歩きしたりするらしい。でも、私が休日に入ると家でのんびりする事を要望してくる。
 多分、私に食事を作らせれば「おいしい物が食べられる」と想い描き、他のヘルパーと出掛ければ「おもしろい所を紹介してもらえる」と言うお得感からその違いがてでいるのかもしれない。

 Kさんの場合。料理が大好きで「自分でやる!」と調理にこだわる。ただ、完璧にできるわけではないので、例えばみじん切りにする所をぶつ切りになったりする。
 ぶつ切りでもOKな料理はそれなりにあるから別に彼女の技術に合わせた料理を一緒に作ればよい。
 しかし、ハンバーグのようにみじん切りオンリーの料理はなかなかうまくいかない。
 それはそれでかまわないといえばかまわないのだが…
 もし、「自分がやらずにヘルパーに委ねたらおいしいハンバーグが食べられる」と想い描いたなら…
 何でもかんでも自分でやるよりも、時にはヘルパーに任せると言うこともできるようになるのではないだろうか?

 そんなこんなを考えると、実は私自身様々な当事者と長年付き合っているが、どこか「私と付き合ったらお得ですよ!」オーラを当事者に投げかけているように思う。
 それは、「この当事者と付き合いたい」と言う想いからでている。
 なぜなら、相手が私に付き合う得がなければ決して振り向いてくれない当事者たちが多いからだ。

 でも、相手にとって何が得なのか?多分こちらが得と思っても相手は思わないと言う事が多々あると思う。
 いくら良い商品であっても買い手に購入の気がなければ、購入できる状況でなければいくら優秀なセールスマンであっても買ってもらえない。
 又、購入の気がないのに購入できる状況がないのにも関わらず売りつけてしまっては、クーリングオフの対象になってしまうし、犯罪にもなる。
 (ただ、私の場合クールリングオフ歓迎!でやり取りする事はよくありますが…)

 と言うことで、つらつらかいてしまったが、
相手にとってのお得感を提供する事で、当事者がこだわらなくて済むと言う事があるのではないかと思う。
 そして、何でもかんでも自分でやらなければ気がすまない、やらねばならないと言う恐怖感が人に委ねて得をする事で和らぐと言う事もあるのではないかと思う。

 ただ、それはあくまでも相手方の感覚であって、「そうすれば得だよ!」と押し付けては何にもならず、どちらかといえば「今だったらお得と感じてくれるかな?」と思ってそのタイミングを日々の生活や出会いの中で考え提供するようにしていますが…


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2008年07月28日

一緒に歩いたぞ〜!!

 今日は自立生活をしているMさんと買い物に出かけた。今日の買い物は、ズボンにベルトに夕食材料。

 Mさんは普段ガイドヘルパーと一緒に歩く事を好まず、以前はついているヘルパーをまいて一人で出かけていた。
 最近では、Mさんが一人で歩いている姿の後に、ヘルパーの姿を見る事ができるようになり、Mさんにヘルパーがまかれることは少なくなった。
 それでも、一緒に歩いている姿を見ることは決してない。

 Mさんと長い付き合いの私でさえも、彼は常に私の先をかなりの距離を開けて歩く。ただ、他のヘルパーと違うのは、私とMさんの場合目的(地)がはっきりしているので、先に歩いていてもMさんは私を待っていてくれる。

 そんなMさんなのだが、今日は驚く事に私の後ろを歩いているではないか!!
 時折、こだわりの場所へ走っていくが、待っているとすぐさま戻ってくる。
 さらに少し前を歩く事もあるが、手を伸ばせば届く距離に彼がいる。
 そして、横に並んで歩いたり、私の行く方向へついてくる彼がいる。

 今日に限ってなぜそうなのかはまったくわからないが、彼と一緒に歩き彼と一緒にズボンを選んで(試着までして)、まったく自然に店内をうろうろできたことを一人喜ぶ私でした。
 

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2008年07月25日

通所のためのガイヘル?

今日入った相談内容は、

「市から通所のためのガイヘルは認めないと言われて困っている」と言うもの

 現在、ガイヘル(移動支援)は地域生活支援事業として市区が独自の制度として、その中身を決める事になっている。市がそのように決めたと言うならばそうだと言うしかない。
 ただ、国はガイヘル制度を始めた時「通年かつ長期にわたる移動支援の支給は認めない」と言う通達を出し、その具体例として「通勤・通学・作業所への通所」を掲げていた。
 そのため、現在の枠組みになっても単に一つの例として国が掲げたもので「作業所への通所には認めない」と言うなら少々話は違ってくる。

 国が題した通達の趣旨は「通年かつ長期にわたる派遣」である。(作業所への通所と言うのはあくまでも例)

相談の詳細を伺うと、
「現在日中活動の場を探していて、作業所からお試しに通所してみて、今後の受け入れを考えると言われた」「試しに作業所へいくための送迎としてのガイヘルを利用したい」と言うものであり、それは、「通年かつ長期」と言う過去の通達にはあてはまらない。

 なのに、市の職員は「通所」と言う事だけで「認めない」と言う判断をした事が分かった。

 すぐさま当該市に相談の内容を伝えたところ、「問い合わせの内容を誤解して受け取り判断してしまった」と言うことで、今回のケースについては「通年かつ長期」と言うものではないので派遣を認められた。

 では、今回のお試しの結果作業所に通所する事になった場合についてはどうだろうか?

 国は、「あくまでも通年かつ長期」であって、「一律に通所を認めない」と言う事ではない。
その内容については「当該市の判断」と言う風に言っていた。

 例えば、
・毎日の送迎は親が担っていたが、親が病気で送迎ができなくなり、一時期(病気が完治するまで)の送迎にガイヘルを利用する
・新しい場に通い慣れるまでの期間ガイヘルを利用する
等、

 あくまでも期間限定で「通年かつ長期」と言う内容でなければ、派遣は可能なのです。

 ただ、地域支援事業になって市が独自に新たなルールとして枠組みを決めていたとしたら、強く交渉しなければならないと思います。
 が、単に前の制度を踏襲しているならば、前の制度の趣旨を正確に伝え、上記のようなケースで派遣を認めさせることは可能だと思います。


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