2008年07月18日

ヘルパーさんが辞めるなら

一人暮らしをするMさん。
 24時間何らかの形で支援者が彼と一緒にいる。
その彼の家に毎週定期的にやってくるヘルパーさんが7月で事業所を辞めることになった。
 そのヘルパーは別の事業所と掛け持ちで仕事をしていたが、8月から一つの事業所で仕事をするのでMさん宅に派遣している事業所を辞めるらしい。

 Mさんとしては、そのヘルパーに入ってもらいたい。しかし、昨今の制度の枠組みでは個人がヘルパーとして入ることはできない。
 ならば、Mさんがそのヘルパーが所属する事業所と契約すれば、そのヘルパーが自分の所に来てくれるのではないかと提案した。
 
 彼としては、その提案にすぐさま賛成。と言うことで、先方の事業所の都合を聞くことになった。

 先方の事業所としては、契約する事は可能であるし、そのヘルパーを派遣することも可能。
 しかし、問題は事業所として受けている限りは、その人ができない時の代替をどうするか?
 派遣時間そのままの支給量が出ているわけではないので、請求の時間数を現在になっている事業所と調整する必要がある。

 そんな周辺事情は、当の本人には関係なく、契約ができるならそれでよいとの事。

 私としては、常日ごろより複数事業所との契約を当事者に勧めているので、大きな機会だと思っている。
 そして、そのヘルパーを介しての事だが、そこから派生して事業所全体で受け入れられるようになれば、Mさんの自立生活は様々な人によってさらに担われていくことになる。

 そんなこんなの話をMさんとして、これから調整に入っていく。
posted by 岩ちゃん at 19:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 自立生活企画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月13日

とりあえず集会に参加してみた

 Yさんと障害児を普通学校へ全国連絡会が主催する高校を拓くと言う集会に参加した。

 日曜日の介助者が時間を間違えたと言うハプニングはあったものの、私がYさんの家を訪ねるとすぐさま出かけられるようにスタンバっていたYさんがいた。

 蒲田にある会場への道中、介助者にこの間のYさんの話をして、今日の集会に介助者も同席し障害児者の高校進学の事やYさん自身が本当に高校へ行きたいのかの見極めの機会として欲しいと伝えた。

 Yさんが普段出掛ける先の集会は、もっぱら当事者活動の場が多い。しかし、今日は親中心の会。又、子ども達がその傍らでワサワサ駆けずり回っている。

 Yさん。子ども達に「こんにちは〜」と声かけられて下を向く。
 高校と言う場では、多くが自分より年下。さてさて、どんなものだろうか?

 集会の内容は、23年間の運動の歩みや交渉の結果勝ち取ってきたものとそれをいかに使って「希望する人」が皆高校へ進学していけるか。又入学した後の介助の問題などあれこれ語られた。

 Yさんにしてみれば、障害のある人が受検する際に受ける事ができる措置の申請や又成人していると言う事で「成人受検」と言う手法がある。
 実際どのような形で受検すれば「合格」と言う結果が伴うのか?
 私自身既に知っている事ではあったが、Yさんと言う具体的な人を前に、改めて様々な情報を整理してみた。

 しかし、その事柄は支援する側の事で、まずYさんについては、本当に高校に行きたいのか?と言う事が大テーマ。

 「今年受検を考えている人は何人いますか?」と訪ねられ、Yさんは手を上げる。
 周囲から喝采を受ける。
 私は、「Yさんが本当に高校へ行きたいかどうかはわからないと言うところから始めている」と言う補足をすれば、
 「定時制なら結構歳をとった人たちも何人もいるよ」と言われ「ぜひ受検しようと!」と誘われる。

 集会の後の交流会。Yさんもそのまま参加。
話に盛り上がるお母さん・お父さんたち。
 受験生が未成年と言うのがほとんどなので仕方にと思うが、Yさんと一緒に参加しているのは支援者。
 親が子どもに対して高校受検を願っている周囲の空気とは別の空気がYさんと私たちの側にある。

 とりあえずは、一つYさんはこの空気を体感し、私の方も体感しているYさんを見せてもらったと言う雰囲気でした。


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2008年07月08日

本当に高校受検するの?

昨年12月に講演をしたYさん
その際に、「学校へ行きたい」と言う彼の想いを初めて聞いて、Yさんの「高校受検」についてあれこれ考えていた。

 「本当の本当に高校に行きたいの?」と何度となく聞いてきたが、その想いはゆるがないYさん。
 もし彼が、中学3年生ならばそんなことは決して聞かずに、「Yさんの高校進学を実現するぞ〜!!」とすぐさま動き出すのだが、彼はもう30過ぎ。

 3年前に自立生活を始め、あしたや共働企画の主要メンバーとして日々活躍している。
 そんな彼が学校に通うとなれば、多分定時制高校?
仕事と学業の両立を考えると普通思っても取り組まないだろうと思う。

 でも、たこの木周辺には20才になってから「実は高校に行きたかった」と言って成人受検した知的当事者もいて、彼が30過ぎだから「そんなことは思わない」とも言いきれない。

・言葉を発しないYさん。
・事柄をどこまで理解しているかを周囲は想像するしかないYさん。
・勘違いすると言う事もあるYさん。
・別の事を言っているのに誤解されるYさん。

 彼が中学生なら、彼の意思が見えないとしてもほとんどの中学生が進学する中で、「意思が見えなければ高校進学」「もし違っていれば辞めれば良い」とはいえるのですが、如何せん彼の年を考えると、「もう学校には行かない」と言う方の確率の方が高い。
 まして今、順風満帆に一人暮らしをする彼が、あえて困難な世界に飛び込むなんて、想像もできない。

 しかし、逆に順風満帆だからこそ「今、高校に行きたい」と彼が想い描く事も否定できない。

 今度の日曜日。「高校を拓く」と言う集会がある。

そのことを彼に伝えると、「行く!!」と言う。

 彼の自立生活を支援する側としては、彼が高校受検をすると言うことまで支援する余裕は正直ない!!

 しかし、自立生活が支援の都合によって成り立つならばそれは自立生活とは言えないとも思う。

 私に対して明確に「学校に行きたい」と言う彼。しかし、その他の人にはそのような話をしていない。
 もし高校に行くならば、そのための新たな支援を考えなければならない。又高校受験の支援も考えなければならない。

 でも、本当に彼が行きたいならその一つ一つを支援として担わなければならないと思う。

 が、現実は…

 とりあえず、とりあえずで彼には申し訳ないのだが、まずは日曜日の集会。その上でこの先も考えていこう!!

 と言うことで
Yさんの想いは見えないけれども、支援の勝手な解釈で違うともいえない。
そんなYさんと高校進学をめぐってまずはやり取りしてくれる方々を求めています。

 又、一緒に考えてくれる方を求めています。

 ぜひ、お力を貸してください。!!


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2008年07月07日

何にいかほど使うか?

 自立生活をする上での生活費。皆さんはどれだけのお金で、どのようにやりくりして日々を過ごしていますかね〜?

 今日は、自立生活に向けた取り組みをしているKさんのこの間の生活費を一挙にパソコンに入力しました。

 日々何に使っているかは、各ヘルパーさんが出納帳に記帳しているのですが、彼女自身の生活において何にいくら必要なのかは、実際生活してみないとわからないと言う事で、この間様子を見て来ました。

 そして、本日いわゆる家計簿ソフトに彼女がこの2ヶ月間使った物と金額を入力しました。

 他にも自立生活をしている人たちの日々の生活費の管理を行っているのですが、まだまだ日が浅いKさんにとって必要な費用と言うのは見えてきませんね〜。

 科目としても、実際に自立生活している人と比べるとその数は少なく、これから徐々に増えて行くのでしょうね。

 「節約する」と言うのは支援の側からすれば、結構簡単な事なのですが…、
例えば
・余暇にいくらぐらいかけるか?
・食べ物にいくらかけるか?
・服代にいくらかけるか?
などなど、人によってバラバラ。

最低限、家賃・水光熱費・食費はとっておくにしても、残り自由にできるお金をどのように使うかは、人それぞれなので、支援の側も悩みますね。

 でも、この2ヶ月。
結構、遊びに出かける費用も記入されていて、ただただ生活しているのではなく、休日などには出かけて言って楽しんでいる彼女の姿も帳簿から見えます。

 さて、まだまだ見えないKさんの自立生活ですが、生活費と言う面からもあれこれ考えていかないといけないですね。


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2008年07月01日

買い物から見える支援の非連続性

 皆さんは日々の食材の買い物はどのようにされていますか?

・毎日出かけてその日の食材を買う
・週末大量に買い込む

いづれにしても、いろいろと食事のメニューを頭に描き、自分自身が調理する(できる)物を買って来ると思います。

 又、スーパーなどに行けば特売品があったり、見切り品があって、当初予定していたメニューを変更すると言う事もしばしばあると思います。

 ところが、自立生活をしている知的当事者の場合、買い物する人と調理をする人が違うと言う事はしばしばあります。
 日曜日に私と一緒に買い物したYさん。
その際に見つけた「小あじ山盛り150円」「ブリのあら200円」「ブタの軟骨70円/g」「牛筋50円/g」と言うのがありました。
 それらは、我が家の食卓には結構出る品々で、安いしおいしいので、見つけるとすぐに手を出します。
 「小あじは揚げて南蛮漬け」「ブリはブリ大根に」「軟骨は大根と昆布で煮込む」「牛筋は肉豆腐にしたり牛丼にしたり」とメニューを想い描きつつ。

 しかし、今回はスルー。なぜならその食材を見て次の介助者が調理できるかどうかわからないから。
 
 又、「味付け豚タン」が安かったので、それは単に焼くだけだからと買ってみた。

 ところが二日後の今朝、Yさんのお宅に行くとそれは手付かずのままに冷蔵庫の中にあった。さらに介助者ノートを見れば、昨夕の介助者が別に肉・魚類の買い物をしていた。
 「豚タン」の賞味期限ギリギリだったので、今朝のおかずと弁当のおかずに使ったのだが、もし私が今日入らなかったらこの「豚タン」はどうなっていただろうか?と思う。

 もしかして昨日の介助者に本人が、「いらない」と言ったかもしれない。
 でも、今朝はバクバク食べていた事から見ればそれは「食わず嫌い?」(と言うか、呑み屋に行けば必ず焼き鳥を頼むYさん。当然ながら豚タン塩焼きも好きだと思っていた。ただ、串にさしていない分違う物と思っていたかもしれない)

 一人の介助者が買い物から調理までの一切をやっていたならそんな事も起こらないのだろうが、一人暮らしをするYさん。又自分自身の想いを言葉で伝えられないYさんにとって、買い物をする人と調理をする人そして、食べる時にそばにいる人が違うと、結構訳が分からなくなる。


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2008年06月30日

そりゃ〜そうだろね

 現在かぼちゃ畑で自立生活に向けた取り組みをしているKさん。
 かぼちゃ畑で生活を始めた頃、私は介助者の交代時間に必ずかぼちゃ畑に行って、交代する介助者からいろいろと本人の様子を伺い次の展開をKさん並びに介助者とあれこれ話をしていた。
 しかし時間の経過と共に最近は、毎回行かなくなった。それは、日常生活の現場で介助ができない私が外からあれこれ言うよりも、Kさんと介助者たちとでやり取りして欲しいし、この先はそうなっていかなけらばと思い、行く回数を減らしている。
 Kさんに対しての用事がある時。介助者から聞いている報告を文章だけでは理解できない時、新しく入る介助者の時、普段とは違った事があった後。等々かなりその頻度は低くなっている。

 そして今朝。
昨日のKさんは、PF東京の総会に参加し日中あれこれ普段とは違う過ごし方をし、又報告によると彼女の鬼門である「メロンパン」について、その時の介助者が一緒に買い物に行くと、ものの見事に「スルーした」と言う報告があったので、彼女の様子を見に行った。

 ベルを鳴らすと彼女が出てきた。ちょうど実習所の迎えが来る時間だったので、彼女としてはベルが実習所の迎えだと勘違いし荷物を持って出てきた。

私「ごめんね〜。実習所のお迎えはまだなんだよ〜」
 「昨夜の様子を聞きたいので…」
と言うと、
彼女は、扉をバタンと閉め、私は外に追い出された格好。
私「お〜!!」

 確かに用事があるのは私。彼女は私に用事はない。
この間いろいろと必要があって顔を出してはいるが、異性である私がしょっちゅう女性宅に伺うこと自体おかしなこと。
 なので、そのような対応を初めて見せた彼女に驚きつつもうれしく思った。

 と言うことで、再度扉を開けてもらい、その様子を介助者と笑いつつ確認し、昨日の様子を玄関先で伺った。

 兎にも角にも、確実に自立生活に向けた取り組んでいる彼女を知る機会になり一人喜んでいる。


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2008年06月25日

1本の二重線

自立生活に向けた取り組みをしているKさんは、何から何までとにかく積極的。
 その中の一つに、介助者間の連携を図るために作っている「介助者ノート」に、彼女自身もひたすら書きまくると言う事。

 彼女にまつわる話を書いているので、彼女がその内容に目を通しチェックするのは当然と思ってきた。
 彼女は、介助者が書いた文章の中から、自分の読める字を書き写している様子。
 始めのうちは、「それでも良し」と思っていたのだが、介助者ノートに占める彼女のスペースが日に日に増えてきた。
 時には、介助者の書く文字量よりも彼女が書く文字の方が多くなっている。
 毎日毎日同じ人が介助に入っているならばまだ良いのだが、月に2〜3度入るヘルパーにとって、以前介助に入ってからこの間の様子を知ろうとノートを読むには非常に苦労する。
 まして今、日に日に変化を見せる彼女や彼女の支援をどのように作っていくかをあれこれ考える上で、他の人が書いたKさんの様子やその折々のやり取りはとても重要。
 でも読み取れないと言う事で支援の連携や生活の連続性がつかみきれなくなってしまう。
 本人がいろいろ語ってくれるならば、ノートを見ることもなく本人から聞けば良いのだが、本人が語ってくれない分、ノートから得る情報はとても重要。

私「Kさん。書きたい気持ちは分かるけど、介助者があなたの事を知りたい、次の人に伝いたいと思ってかいているノートだから、もう少し読みやすくチェックしてくれる?」等と彼女に伝えた。
 伝えてみるものの私としてはどこか「まあ、そういっても多分できないだろうな〜」と思っていた。

ところどっこい、
一人の介助者が、ノートの下1/3の所に二重線を引き、上2/3は介助者・下1/3はKさんスペースとした。

 すると、ものの見事自分のスペースに書き分けるKさん。

「ノートに書きたい」と言う彼女の気持ちと「情報を共有したい」と言う介助者側の想いが、1本の二重線によってつながった瞬間のように思えた。

 多分自閉症の専門家に言わせれば、そんなことは当然と思われるだろう。自閉症の人たちが安心して取り組めるよう、「構造化」なるものを支援の側が提供すると言う点では、もっと早々にやるべき事として言われるかもしれない。
 私自身、彼女が介助者ノートに書き始めた頃、今回と同様の事を試みた事がある。しかしその時は、まったく意味をなさず、境界線を越えて彼女は書きまくっていた。

 しかし、今回違ったと言う事は、この間ひたすら彼女と向き合う介助者がいて、彼女の想いを理解しようと努め、その上で介助者側の事も彼女に理解してもらおうと付き合ってきたからこそ実現できたように思う。

 自閉症の人たちに対する支援とかいう本はたくさん出ている。そこから得る知識と言うものも当然あるとは思う。
 しかし、介助者一人一人が彼女と向き合う中で、彼女との接点や折り合いを必死に見つけていこうとする事で行きついた1本の二重線だと思えば、そこに至る介助者とKさんは専門家が語る以上に価値のある物のように思う。


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2008年06月24日

洗濯の選択問題

うっとおしい梅雨に入りました。
 なかなか洗濯物が乾かないので、部屋干しされた洗濯物がたくさん天井からぶら下がっています。
 
ところで皆さんへ。突然ですが、
その日着たジーンズや寝巻きは毎日洗濯しますか?

 今朝伺った自立生活をする知的当事者の家では、毎日前日に着たジーンズや寝巻きを洗濯しています。
 言われるままに洗濯しないと、逆にまったく洗濯をしなくなってしった事があったので、今は毎日朝に入るヘルパーさんたちはそれぞれに洗濯しているようです。
 ところが、この梅雨の時季洗濯物が乾かない。部屋中洗濯物だらけ。
 二日前の洗濯物も生乾き状態で干す所がない。 「とりあえず、寝巻きは洗濯しなくても良いんじゃない?」と洗濯せずに帰って来ました。
 彼は、別に毎日の洗濯にこだわっているわけではないので、ヘルパーと相談しつつ洗濯の有無を選択できるでしょう。
 しかし、中には洗濯すること自体にこだわり「雨でも外に干したい」と言う人もいます。さすがに雨の日に外へ干す事はできませんから、部屋干しで折り合いをつけると言う事になります。

 とまあ、そこまでは本人の状態による支援の話となるのですが、最近気づいた事に実は当事者の状態だけでなく、支援の側から来る洗濯物の選択の難しさがあるように思います。

 例えば、ジーンズは毎日洗濯しないとなると、いつ洗濯しますか?
 外に出かけた時・汚れた時・臭いがする時?
自分達はいつそのジーンズに着替えて、どれだけ経ったかを理解していて、自分が必要と思ったときに洗濯します。
 「今日は汗をかいたから」「外で作業をしたから」「着替えて何日もたったから」と。

 ところが、毎日違うヘルパーさんが入る知的当事者は、今着ているジーンズをいつ着替えたかがわからない。
 あるヘルパーさんは「私の場合、ジーンズをかいで判断する」と言っていましたが、そこまでするヘルパーさんが何人いるでしょうか?
又、短時間の家事の場面では、汚れ物を一つ一つ確認して洗濯すると言う事も難しく、結局洗濯籠に入っている洗濯物はすべて洗濯すると言うことになってしまっているようです。

 でも、部屋干しされた洗濯物で部屋自体が臭ってくる。
 さて、どうしたものか?
「ジーンズは○日に一度洗濯」「寝巻きは1週間に一度」と言う具合に決める事はできるのでしょうが、その日の日中の生活によって汚れ具合も違うので実はそれも現実的でない。

 毎日同じ服にこだわられると言うのも難儀だけど、毎日着替えて毎日洗濯と言うのも難儀。

 さらに付け加えて言えば、
バスタオルは使った後毎回洗濯しますか?

 あるヘルパーは「毎回する」と言い、あるヘルパーは「しない」と言う。そこまで行くと、各ヘルパーの意識の違いや習慣の違いも入ってきたりして…

洗濯の選択問題。
 結構細かいようだがなかなか難しい。

 そして、その問題の根底にあるものは?
 親元にいる当事者やGHで暮らす当事者にはさほど問題とならない事が、一人暮らしをしていると問題になっていく。
 それは当事者は連続した生活を営んでいるのに対し、ヘルパーが支援しているのは当事者の暮らしの一部であり、各ヘルパー間が細かい所で寸断されていると言う点があるからだと思います。

 この問題をいかに解決していくかによって、連続した(連携した)支援のあり方が見えてくるような気がします。

貼り付け用(小リンク)


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2008年06月23日

Rさんの家をのぞいて見れば…

 昨日のSさんの支援者会議では「それぞれが見えている当事者の暮らしの違い」を知った。
 今朝は、その事がふと気になって自立生活をするRさんの家を突然訪ねてみた。

 Rさんは、私が介助に入る時いつもあれやこれやと語りかけてくる。料理をしている最中はいつも私のそばに立ち、洗濯をしようとすると後ろに立っていろいろ話しかけてくる。(トイレを借りた時は、トイレの前に立って語りかけてくる)

 そんなRさんと朝の介助者の様子をのぞきに言ったのだが、窓とカーテンが閉まっていて中の様子は伺えない。いつも大声で語りかけているRさんの声も聞こえない。
「もしや、ヘルパーがドタキャン!?」と思い、窓をノックするとRさんが出てきて、いつものようにあいさつをする。
 すると奥の方からヘルパーさんが
「あ〜びっくりした〜!!」と(彼にとっては)突然大声を出したRさんに驚き、その理由がわかって両方びっくりした様子。

 部屋には、テレビがついていて、ヘルパーは片手にマグカップ。そういえば、以前「コーヒーが飲みたい」と毎朝コーヒーを入れて、そのおすそ分けをいただいていたが最近はない。てっきり朝のコーヒーはなくなったのかと思っていたが、そのヘルパーさんとは今も続いているらしい。
 又、私の時はテレビなんて絶対につけない。

 朝の忙しい時に突然訪問したので、あいさつを交わす程度で失礼したが、自分が介助に入る時とは違い、静かにコーヒーでも飲みながら、テレビを見て過ごす彼がそこにいることを知った。


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2008年06月22日

Kさんの支援者会議

 たこの木を介し自立生活を営む知的当事者の皆さんは、それぞれに毎月1回の支援者会議を行っています。
 
 今日は、かぼちゃ畑で只今自立生活に向けて取り組んでいるSさんの支援者会議でした。

 まだまだ彼女の事を知らないヘルパーさんたちが、この1ヶ月の様子を語り合い、これからの1ヶ月を考えます。
 
 男性の当事者ならば、自分も介助に入り本人の生活場面をあれこれ見て一緒に考えられるのですが、Sさんが女性と言う事では、その介助の現場はみな女性ヘルパーさんたち。
 でも、皆さんこの1ヶ月の中でいろんな事を経験し、それぞれが工夫して彼女と向き合われている事を感じました。

 又Sさん自身も、毎日違う支援者が来て、少々自分の気持ちが伝わらない場面があるにもかかわらず、それぞれのヘルパーと向き合い自らの生活を作っているように感じました。

 個々のヘルパーによって違う彼女の様子。
例えば、
朝は、「服を着替えて部屋を出てくる」と言う人もいれば「寝巻きのまま…」と言う人も。
「朝の家事は手順どおりに行う」と言う人もいれば、「特にこだわりなくやっている」と言う人も。
「毎朝自分で洗濯したい」と言う人もいれば「ヘルパーに任せる」と言う人。
又、各々彼女がこだわっている事が違っていたり、彼女の感情の差を見る人がいれば、いつも淡々と過ごしている。と言う人も。

 それらすべてがSさんであって、もしかしたらヘルパーに合わせて生活しているかもしれない。もしかして曜日のサイクルから出てくることかもしれない。
 重度知的当事者の人たちの中には、周囲の目を気にして、あれこれ介助者を試す人がいて、なかなか本人の意思にたどり着けずにいる人がいる。
 Sさんもどこか人を試しているのかもと想像するが、彼女の様子を見ているとどこかそうではなく、日々を自らが過ごす中で、変わるヘルパーに対応しているようにも感じている。

 「彼女の将来は入所施設しかない」とまで周囲から言われた彼女だが、今実際のかぼちゃ畑での生活は、そんなことを想像できないぐらいに、楽しく過ごしているように感じる。

 なかなか自らが自らの想いを語る事ができないSさん。
 ヘルパーは、彼女の生活のある決まった時間の支援を担っているので、ついつい自分が見えている当事者がすべてを思いがち。
 でも、関わる人が一同に会しいろんな彼女をお互いが共有することで、彼女自身がぐらしていると言う事が見え、彼女自身の想いやこれからの生活にあたっての支援が見えてくるような気がする。


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